【SPI対策】代金の精算問題を攻略！割り勘・立て替え・差額の解き方を解説

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SPIの非言語分野では、計算力だけでなく、日常的な場面をどれだけ論理的に整理できるかが試されます。中でも「代金の精算」に関する問題は、友人との割り勘や立て替えの経験を題材にした、現実的なテーマの問題としてよく出題されます。

「3人で食事に行って1人がまとめて支払い、あとで割り勘した」
「Aさんが先に交通費を立て替えたが、Bさんが多めに払った」

こういった場面を計算問題として解けるかが問われるのが、SPIの代金の精算問題です。

一見シンプルに見えるこのタイプの問題ですが、金額の流れや人数を整理できていないと、計算ミスや勘違いが起きやすい分野でもあります。

この記事では、SPIで出題される代金の精算問題の解き方を、基本から応用まで解説していきます。割り勘や立て替えの考え方、差額調整の手順、そして実践問題まで紹介するので、この記事を読めば、代金精算の問題が得点源になるはずです。

SPIの代金の精算とは

SPIにおける「代金の精算」問題は、日常でよくあるお金のやりとりを計算に落とし込んだものです。中でも特によく出るのが、次のようなケースです。

・何人かで食事に行き、1人がまとめて支払ったあと、割り勘する
・Aさんが立て替えて支払い、あとで他の人と精算する
・各自の支払い額がバラバラで、差額を調整して「公平」に分ける

このような場面を、数値を使って処理するのがSPIの精算問題です。たとえば、「3人で3,000円の食事をし、Aさんが全額支払った場合、BさんとCさんはいくらずつ払えば公平か？」というような形式です。

この問題を正確に解くためには、全体の金額を把握したうえで、「1人あたりいくらか」「すでにいくら払ったか」「差額はどれくらいか」といった視点で整理する必要があります。

単なる足し算・引き算ではなく、誰がいくら払っていて、どう分けるべきかを論理的に考える力が問われるため、SPIでは「読解＋計算」がセットになった問題としてよく出題されます。

代金の精算の出題形式

代金精算に関するSPIの問題は、大きく分けて3つのタイプがあります。いずれも「公平な支払い」に着目する点では共通していますが、金額の与えられ方や人数の関係によって解き方が少しずつ異なります。ここでは代表的な出題形式と解法の考え方を解説します。

割り勘・立て替えに関する精算

このパターンでは、「誰かがまとめて支払い、あとで割り勘する」ケースが多く出題されます。よくある日常のシチュエーションなので、イメージしやすいですが、正確な計算が必要です。

【例題】
Aさん、Bさん、Cさんの3人で外食をし、合計9,000円かかった。Aさんが全額支払った場合、BさんとCさんがAさんに払うべき金額はいくらか？

【解き方】
・1人あたり＝9,000÷3＝3,000円
・BさんとCさんはAさんにそれぞれ3,000円ずつ払う

【ポイント】

• 「合計金額→1人あたり→差額」という順で整理する
• 全額支払った人との差額を出すだけでOK

不均等な支払いパターンの調整

この形式は、各人の支払い額がバラバラになっており、公平に分けるための差額を計算する問題です。少し複雑に見えますが、「誰が多く払っていて、誰が足りないか」を整理するのが基本です。

【例題】
合計12,000円の会計を、Aさんが4,000円、Bさんが5,000円、Cさんが3,000円払った。このとき、全員が同額になるようにするには、誰が誰にいくら払えばよいか？

【解き方】
・1人あたり＝12,000÷3＝4,000円
→Aさん：4,000円（ぴったり）
→Bさん：1,000円多い
→Cさん：1,000円足りない
→BさんがCさんに1,000円払う

【ポイント】

• 全体の金額を3で割って、各人との差額を計算
• 「誰が多く出したか」「誰が少なかったか」で調整する

端数処理やお釣りの精算計算

このパターンは、合計金額が割り切れない場合の割り勘や、お釣りの扱いに関する問題です。実生活でもよくある状況ですが、試験では「切り上げ・切り捨て」や「小銭の分配」が問われることがあります。

【例題】
3人で3,100円の食事をした。1人あたりを100円単位で割り勘した場合、1人いくら払うことになり、差額はいくらか？

【解き方】
・3,100÷3＝約1,033.33円
→100円単位なら切り上げて1,100円×3人＝3,300円
→差額：3,300−3,100＝200円（お釣り）

【ポイント】

• 「100円単位」のような条件に注意
• 割り切れない場合は、余った金額（お釣り）を誰かに返す処理も必要になる

代金の精算を解く時のコツ

代金精算の問題は、誰がいくら払って、誰にいくら返すべきかを冷静に整理することがポイントです。ここでは、SPI本番で混乱せず正確に答えを出すために役立つ2つのコツを紹介します。

全体金額→1人あたり→差額の順で整理

精算問題を解くときは、まず全体でいくらかかったかを確認し、次に1人あたりいくら負担すべきかを求め、最後に実際に払った額との差を見て調整する、という順番で整理するとスムーズです。文章が長くても、この順序を守って整理すればミスを防げます。

【例】
合計9,000円を3人で割り勘→1人あたり3,000円
Aさんが4,000円、Bさんが2,000円、Cさんが3,000円払った場合

・Aさんは1,000円多い
・Bさんは1,000円少ない
→AさんがBさんに1,000円渡せば精算完了

【ポイント】

• 必ず「1人あたりの金額」を起点にする
• そのあとに「払った金額との差」で考えると、誰が誰にいくら返すかが自然に見えてくる

立て替えの金額差分を表にまとめると早い

立て替えパターンの問題では、表を使って「払った金額」「本来払うべき金額」「差額」を整理するのが効果的です。表を作ったら逆に時間がかかりそうですが、特に人数が多い場合などは時短で解くための大きな武器になります。

【例】
4人で8,000円の会計。Aさんが全額立て替えた場合。

名前	払った額	本来払う額	差額（精算すべき額）
Aさん	8,000円	2,000円	＋6,000円
Bさん	0円	2,000円	−2,000円
Cさん	0円	2,000円	−2,000円
Dさん	0円	2,000円	−2,000円

→B・C・Dがそれぞれ2,000円ずつAさんに払えばOK

【コツのポイント】

• 差額（＋）の人が「立て替えた人」、（−）の人が「払うべき人」
• 表にすると全体像が一目でわかり、複数人の問題にも対応しやすくなる

代金の精算の対策ポイント

SPIの代金精算問題を確実に解くには、ただ計算ができるだけでなく、情報の整理力や文章の読み取りスピードも求められます。ここでは、本番で焦らず対応できるようにするための2つの実践的な対策ポイントを紹介します。

「だれが・いくら・何人で」を整理できる力をつける

精算問題では、登場人物（誰が）・金額（いくら）・参加人数（何人で）という3つの要素を把握することが第一歩です。この3つを整理できないと、「誰がいくら出しているのか」「誰が多く、誰が少ないのか」がわからなくなり、間違った答えにたどりついてしまいます。

【練習方法】

• 問題文を読んだら、まず「名前」「支払額」「人数」をメモにまとめる
• できれば表にして「誰がいくら払ったか」「何人で割るのか」を見える化する
• 全体金額が書かれていない場合は、支払額を合計して把握する癖をつける

【例】
A：3,000円、B：2,000円、C：1,000円→合計6,000円→割る人数＝3人

文章題の要点をすばやく拾う練習が有効

SPIの精算問題では、短い時間で文章から必要な情報を読み取る力がとても重要です。特に、本番では時間制限があるため、「何を求めるのか」「誰と誰の関係なのか」を素早く把握しなければなりません。

【対策法】
・文章題を読むときは、以下の点を意識して線を引く・マークする
　-誰がいくら払ったか
　-合計金額はいくらか
　-割り勘なのか、不均等なのか、立て替えか
・問題文の最後にある「〇〇はいくら受け取るか」などの問いに注目する

【練習アイデア】

• 1問30秒以内で設問の「構造」を読み取る練習をする
• 読み取り→情報整理→計算の流れを時間を測って繰り返す

SPIのようなスピード勝負の試験では、「問題を早く読める＝正確に解ける」ことに直結します。精算問題は情報量が多くても、構造自体はシンプルなことが多いので、要点を拾う練習を積むことで得点力がグッと伸びます。

代金の精算の練習問題3つ

ここでは、SPI本番に近い形式の代金精算問題を3問紹介します。割り勘・立て替え・複雑な精算パターンを網羅しているので、問題ごとに解き方の流れを意識して取り組んでみてください。

問題1：基本的な割り勘問題

3人で食事をして、合計7,200円かかった。全員が平等に支払うとしたら、1人あたりいくら払えばよいか？

【解き方】
1人あたりの金額＝7,200÷3＝2,400円

【答え】
2,400円

問題2：1人が立て替えた場合の差額調整

A・B・Cの3人でタクシーに乗り、合計6,600円かかった。Aさんが全額を立て替えた。あとで公平に精算するには、BさんとCさんはAさんにいくらずつ払えばよいか？

【解き方】
・1人あたり＝6,600÷3＝2,200円
→B・Cはそれぞれ2,200円Aさんに支払う

【答え】
Bさん：2,200円、Cさん：2,200円

問題3：3人以上での複雑な精算問題

Aさん、Bさん、Cさん、Dさんの4人で合計10,800円の会費を支払った。
各人の支払い額は以下の通り：
A：3,000円、B：2,000円、C：2,500円、D：3,300円
公平に精算するために、誰が誰にいくら支払えばよいか？

【解き方】
①1人あたり＝10,800÷4＝2,700円
②差額を計算：
・A：−(2,700−3,000)＝＋300円（多く払った）
・B：−(2,700−2,000)＝−700円（足りない）
・C：−(2,700−2,500)＝−200円（足りない）
・D：−(2,700−3,300)＝＋600円（多く払った）
③支払い先を調整：
・BがDに600円、Aに100円→計700円
・CがAに200円

【答え】
Bさん→Dさんに600円、Aさんに100円
Cさん→Aさんに200円

このように、複数人の不均等な支払いでも、1人あたりの金額→差額→精算先の整理という流れで考えれば、複雑な問題でも正確に解けるようになります。

まとめ

SPIの代金精算問題は、実生活でよくある「割り勘」や「立て替え」をテーマにした、実践的かつ論理的な処理が求められる問題です。一見すると簡単そうに見えますが、登場人物が多くなったり支払い額がバラバラになると、情報の整理力や計算の正確さが問われます。

時間との勝負でもありますが、代金精算のような身近なテーマの問題は、慣れとコツさえつかめば確実に得点できる分野です。

焦らず落ち着いて、情報を丁寧に整理する。この記事の内容を活用して、ぜひ自信を持って精算問題に取り組んでください。